【地域創生】-未来を見据えた地域づくり

 

 少子高齢化の進展や人口減少、東京一極集中の是正などの構造的な課題に対応し、将来にわたり持続可能な魅力ある地域社会を構築するため「地域創生」の取り組みが進められています。未来を担う子どもや若者から高齢者まで全ての人が、それぞれの居住地域で生涯にわたり豊かな暮らしをおくるには、何が求められるのか。未来を拓く産業の力を高め、持続可能な自立した地域を創りあげるには、何が必要なのか。これからの活力ある地域づくりのあり方について、実践事例も交えながら学びます


 

第1回〔9月10日(月)〕

持続可能社会と地域創成

内藤 正明

吉備国際大学 農学部参与

滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 所長

 持続可能社会の実現は、物質文明から自然と共生する社会への転換です。それが困難なのは、現在の経済・社会の仕組みを大きく変えること、さらにこのためには、人々の価値観や倫理観に至る変革までが必要だからです。このような話を、具体的な地域での実践例を元に紹介します

 

 

 第2回〔9月21日(金)〕

地域連携で起こす!地域プロジェクトはじめの一歩!

内平 隆之

兵庫県立大学 地域創造機構 教授

 近年、地域プロジェクトが様々に展開しています。地域プロジェクトとは、地域活性化、地域再生、地域づくりといった、地域を冠するテーマに取り組む活動といえば分かりやすいでしょう。本講義では、地域プロジェクトの実践事例や背景にある諸問題を概括し、地域連携を進める意義について学習することで、地域プロジェクトの実践に向けたはじめの一歩を一緒に考える講座です。

 

 

 第3回〔10月1日(月)〕

地域から考えるしあわせな人口減少社会デザイン

佐野 淳也

同志社大学大学院 総合政策科学研究科 准教授

 本格的な人口減少ステージに入る中、「縮充」する社会をどうつくるかが、日本全体のミッションとなっています。本講義では、IT企業のサテライトオフィスなどで注目される徳島県神山町の地域創生事例を題材に、急激な人口減少に直面する地域において、どのように「創造的過疎」をつくりあげていくかを考えます。特に行政、NPO、事業者といった様々な「まちづくりアクター」がどのようにエコシステムを構築するかに着目し、「しあわせな人口減少社会」デザインを地域から考えます

 


第4回〔10月15日(月)〕

地域ブランドによるまちづくり

濱田 恵三

流通科学大学 人間社会学部 教授

 地域ブランドの概念や地域ブランドの(歴史的)変遷をはじめ、地域ブランドの意義と役割、企業ブランドと地域ブランドの相違点について考察し、従来のものづくり中心の地域ブランドへの問題提起と、新たな戦略的視座からみた地域ブランドによるまちづくりについて、先進事例を交えて講義します。さらに、人口減少・少子高齢社会における地方創生に向けて、地域ブランドを生かしたシティプロモーション戦略や、交流人口の促進策として地域ブランドによる観光まちづくりについても先進事例を交えて講義します

 


 第5回〔10月22日(月)〕

オールドニュータウンの再生

和田 真理子

兵庫県立大学 政策科学研究所 准教授

 オールドニュータウンでは、人口減少・高齢化に伴うさまざまな問題が起こっています。空き家問題が深刻化する中、ストックを活用して人の流れをつくり、高齢者が快適に暮らしつつ、若い世代が流入するしくみをつくることが大切です。高齢化率が40%を超えた明舞団地を例に、これまでの調査から課題を明らかにし、様々な事業者が関わって住み替え支援を目指す「くるくる明舞」など、新しい動きを紹介します

 

 第6回〔10月29日(月)〕

農村における人材としごとづくり

中塚 雅也

神戸大学大学院 農学研究科 准教授

 いま「田園回帰」と言われるように、若者を中心とした農村に対する関心が高まっています。しかしその一方で、農村には仕事がないことが問題として取り上げられています。本講座では、そうした農村地域での仕事をめぐる実態を理解するとともに、新たなしごとが必要となる背景とその創出課題について考えます。また同時に、農村での人材の捉え方について再考し、その育成とネットワーク化が課題であることを確認します。その上で、兵庫県下の取組など、先進的な人材育成やビジネス創出支援の実例を知ることを通して、これからの人材と仕事づくりの課題や展望について共に考えます。 

 

 

 第7回〔11月5日(月)〕

観光立国と地域の活性化-われわれは観光にどう向き合うか-

森重 昌之

阪南大学 国際観光学部 教授

 観光立国がスタートして15年。2017年の訪日外国人旅行者数は2,869万人となり、観光客の増加によって地域経済の活性化が期待される反面、文化や習慣の違いによるトラブルは後を絶ちません。そもそも観光客とはどのような存在なのか。地域で暮らす私たちは観光客とどのように向き合えばよいのか。人口減少社会において地域の活性化をどのように捉えればよいのか。地域で暮らす生活者の視点から、「観光立国と地域の活性化」について考えます

 

 

 第8回〔11月13日(火)〕

ローカル企業、地域事業者の戦い方-ふるさと納税返礼品提供事業者からの示唆-

保田 隆明

神戸大学大学院 経営学研究科 准教授

 インターネット、スマホ、Wi-Fi、SNSの普及、そして充実した宅配網の存在により、ビジネスのあり方、成功の方程式はガラリと形を変えつつあります。ないものは借りる、シェアは当たり前、コスト高な東京進出はもう古い、サテライトが普通。そんな時代において、企業も行政もビジネスに対しての取り組み方をガラリと変える必要があります。ふるさと納税の返礼品提供事業者など、地域での変革企業の事例をもとに、これからの時代に成功する企業の発想・コツについて考えます。 

 

 

 第9回〔11月20日(火)〕 

ローカルで光を放つ-地域経済の活性化策-

中村 智彦

神戸国際大学 経済学部 教授

 神戸から約1,000キロ離れた山形県置賜地域の地域振興への協力事例から、産学官協力の方法、IT利用の方法そして、ブランディングの重要性と課題についてお話します。兵庫県の食品メーカーも含め連携のコーディネートを実際に行ってきた実践的なお話をいたします。

 

 

 第10回〔11月27日(火)〕

歴史文化資源の保全・活用と観光まちづくりの潮流

永瀬 節治

和歌山大学 観光学部 准教授

 地域の歴史的建造物や町並みを保全・活用する取り組みは、我が国では高度成長期に展開された町並み保存運動を契機に発展し、近代化遺産や重要文化的景観など、制度と実践の両面で広がりを見せてきました。人口減少社会に突入するなかで、あらためて「歴史・文化」と「観光」に光が当てられる昨今の地域再生をめぐる状況を、これまでの展開を踏まえて相対化しつつ、歴史文化資源を取り巻く「保全」「生活」「観光」の良好な関係を取り結ぶまちづくりのあり方を考えます

 

TOP