【防災・復興】「災害の教訓を活かし、備える」
阪神・淡路大震災以降、日本各地で大規模な自然災害が頻発し、政府は南海トラフ巨大地震や首都直下地震の脅威に警鐘を鳴らしています。災害のたびに教訓を活かし備えを強化してきましたが、能登半島地震では災害関連死が多発し、南海トラフ地震臨時情報による社会的混乱も課題となりました。こうした教訓を踏まえ、政府は災害発生時の指揮機能強化を目的に、令和8年度に向け防災庁の設立を検討しています。 改めて、地震や風水害など自然災害対応を巡る最近の諸課題とその処方について学ぶとともに、ひとたび発生すれば国難をもたらしかねない巨大災害に対する備えについても、考えていきます。 |
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第1回
9月1日 (月) |
命を守る 地域を守る |
名古屋大学名誉教授 福和 伸夫 | ||
名古屋大学名誉教授。建築学・地震工学の専門家として、耐震技術の発展や防災教育に貢献。防災功労者内閣総理大臣表彰(2019)。南海トラフ巨大地震対策検討WG座長、防災庁設置準備アドバイザー会議主査など多数の政府委員も務め、日本の防災を牽引。 |
| 第2回 9月8日 (月) | 災害関連死を考える |
関西大学社会安全学部教授 奥村 与志弘 | ||
1980年生まれ。博士(情報学)。総合防災・減災が専門。京都大学を卒業後、人と防災未来センター研究員、京都大学助教などを経て現職。津波避難や災害関連死の研究、防災をきっかけとした企業や地域の変革にも注力。政府の委員なども多数務める。 |
| 第3回 9月22日 (月) | 被災者支援の混乱を止めるために |
大阪公立大学学院文学研究科准教授 菅野 拓 | ||
大阪公立大学大学院文学研究科准教授。博士(文学)。専門は人文地理学。社会問題の解決が研究テーマで、困窮者支援や災害対応の現場で研究・実践。内閣官房「防災庁設置準備アドバイザー会議」専門委員などを務める。 |
| 第4回 10月6日 (月) | 異常気象と防災-人々の命を守る |
南気象予報士事務所代表取締役・気象予報士 南 利幸 | ||
南気象予報士事務所代表取締役。気象予報士・技術士(応用理学)・防災士。「おはよう日本(土日祝)」「LiveLoveひょうご(水)」出演中。気象庁「防災気象情報に関する検討会」委員、花粉情報協会理事他。 |
| 第5回 10月20日 (月) | 避難生活の環境変化に対応した支援 |
兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科教授 阪本 真由美 | ||
兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科教授。専門は、減災コミュニケーション、防災教育、地域防災。人と防災未来センター主任研究員、名古屋大学減災連携研究センター特任教授を経て現職。ひょうご震災記念21世紀研究機構理事。令和6年防災功労者防災担当大臣表彰受賞。 |
| 第6回 11月10日 (月) | 災害の教訓を活かし、備える |
神戸大学名誉教授・兵庫県立大学名誉教授 室﨑 益輝 | ||
神戸大学・兵庫県立大学名誉教授。災害復興と防災政策の第一人者。阪神・淡路大震災後の復興制度の研究を進め、災害対応の枠組み構築に寄与。日本災害復興学会会長として、被災地支援と復興モデルの策定に携わる。 |
| 第7回 11月17日 (月) | 地域における実践的な防災教育や訓練 |
京都大学防災研究所副所長・教授 矢守 克也 | ||
京都大学防災研究所副所長・教授。防災心理学の専門家。地区防災計画学会会長等として、地域の防災対策強化に取り組む。防災庁設置準備アドバイザー会議委員等としても活躍。NHKの防災番組「明日をまもるナビ」などテレビ出演も多数。 |
| 第8回 12月8日 (月) | 社会現象の相転移発生を利用した 防災庁の発足 |
阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター長 室﨑 益輝 | ||
関西大学社会安全学部特別任命教授・社会安全研究センター長。工学博士。専門は防災・減災・縮災。人と防災未来センター長(兼務)。京都大学防災研究所長を歴任。京都大学名誉教授。国連SASAKAWA防災賞など多数受賞。瑞宝中綬章受章。政府の委員なども多数努め日本の防災を牽引。 |